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2016.05.06:ハイドラを覆う氷の状態が明らかに! [冥王星]

ニューホライズンズから送られてきたLEISAのデータで、冥王星の衛星の組成を分析しています。

最大の衛星のカロンと、最外周の衛星であるハイドラのデータと純水のスペクトを比較しています。

ハイドラが明るく輝いているのは、地表を覆う氷の組成が影響しているようです。

hydra_solo.jpg
 
詳しくはこちら:「2016.05.06:ハイドラを覆う氷の状態が明らかに!」

pure-ice_hydra_charon_spectra-composite1.jpg


記事和訳:
この新たに受信した組成データは、150,000マイル(24万キロ)の距離から、2015年7月14日にラルフ/リニアエタロンイメージングスペクトルアレイ装置(LEISA)で測定したものです。 赤外分光法として知られている新しい分析法により、結晶水の氷の詳細な状態を誤差なく把握することができます:1.50から1.60ミクロンの広い吸収帯と、水の氷を示す1.65ミクロンの狭い吸収帯をしめしています。ハイドラのスペクトルは、どちらかというと冥王星の最大の衛星カロンに似通っています。カロンもほぼ結晶水の氷に覆われています。しかしハイドラの水の氷の吸収帯はカロンよりも深く、氷の粒子が大きく、ある角度ではカロンよりも光の反射がとても大きくなるであろうことを示唆しているのです。ハイドラは40数億年以上の過去に、冥王星とカロンが衝突により2つに分かれた際、引きちぎられるようにして分離した水分に富むマントルが氷の破片や塊の集合体となり、それにより形成されたと考えられます。ハイドラの深い水の層による高い光の反射が、長い時間をかけてカロンの地表に積もっている暗い物質を、少しづつ変質・変色させていることを示唆しています。 科学者たちは、ハイドラの氷がカロンの氷よりもきれいに見える理由を調べていて、「おそらく微小隕石が、いつもハイドラに衝突していて、表面の汚れた氷を吹き飛ばしているのではないか?」と、コロラド州ボルダーのサウスウエスト研究所のニューホライズンズサイエンスチームメンバーであるサイモン・ポーターは言っています。「これは、もっと巨大なカロンでは効果がないのです。なぜなら重力が大きなために、衝突で飛び出した氷の破片も自分自身に引き付けてしまうのでね。」 科学者たちは、カロンやハイドラと比較するために、残りの衛星の組成データを分析するのを楽しみにしてます。


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