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2016.4.21:冥王星の不思議な地帯 [NASA]

冥王星の一部の地帯に、不思議な光景が広がっています。

クレーターの縁にメタンの氷が付着して、まるで輝く光の輪のようになって、それが数十も散らばって存在しています。

また、組成分析をすると、そこには水の氷も存在しています。

冥王星の他の地域にはない、この地帯だけの不思議な地形です。

nh-halo_context-scale_20160421.jpg

記事と日本語訳はこちら
2016.4.21:冥王星の不思議な地帯

英文記事:

April 21, 2016
Pluto’s ‘Halo’ Craters

Within Pluto’s informally named Vega Terra region is a field of eye-catching craters that looks like a cluster of bright halos scattered across a dark landscape.

The region is far west of the hemisphere NASA’s New Horizons spacecraft viewed during close approach last summer. The upper image – in black and white – sports several dozen “haloed” craters. The largest crater, at bottom-right, measures about 30 miles (50 kilometers) across. The craters’ bright walls and rims stand out from their dark floors and surrounding terrain, creating the halo effect.

In the lower image, composition data from New Horizons’ Ralph/Linear Etalon Imaging Spectral Array (LEISA) indicate a connection between the bright halos and distribution of methane ice, shown in false color as purple. The floors and terrain between craters show signs of water ice, colored in blue. Exactly why the bright methane ice settles on these crater rims and walls is a mystery; also puzzling is why this same effect doesn’t occur broadly across Pluto.

The upper view is a mosaic made from two separate images obtained by New Horizons’ Long Range Reconnaissance Imager (LORRI). A high-resolution strip taken at approximately 760 feet (232 meters) per pixel is overlain on a broader, low-resolution image taken at 2,910 feet (889 meters) per pixel. The images were obtained at ranges of 28,800 miles (46,400 kilometers) and 106,700 miles (171,700 kilometers) from Pluto, respectively, on July 14, 2015. The LEISA data came the same day, during the instrument’s highest-resolution scan of Pluto, with New Horizons 28,000 miles (45,500 kilometers) from Pluto, with a resolution of 1.7 miles (2.7 kilometers) per pixel.

Credits: NASA/JHUAPL/SwRI
Last Updated: April 21, 2016
Editor: Tricia Talbert

日本語訳:

冥王星の非公式名称でベガ高地と呼んでいるところに、極めて目を引く印象的なところがあります。そこは暗い地表に、輝く輪ようなクレーターが散らばっている一帯です。

そこは、NASAの探査機ニューホライズンズが昨年の夏に冥王星に最接近した際に撮影した、冥王星の半球の西のはずれにあります。上の白黒の写真は、数十の輝く輪ようなクレーターの部分です。一番大きなクレーターは右下にあって、約30マイル(50キロ)の大きさです。暗い地中や周囲の地表に吹き出したように積もっている明るく輝くクレーターの壁や縁の部分が、まるで光の輪のような外見になっています。

下の画像は、ニューホライズンズに搭載しているラルフ/リニアエタロンイメージングスペクトルアレイ(LEISA)で取得した組成データで、クレーターの輪の部分とメタンの氷の部分を紫色で画像処理したものです。高地と地表の間の青い色の部分は、水の氷であること示しています。明るく輝くメタンの氷が、こうしてクレーターの縁に存在している正確な理由はわかりません。また、同じようなところが冥王星全体を見渡しても、ここにしか存在していないことも謎です。

上の図は、ニューホライズンズに搭載している長距離望遠カメラ(LORRI)で撮影した二つの別々の画像から作成しています。2,910フィート(889メートル)/ピクセルの低解像度の画像の上に、約760フィート(232メートル)/ピクセルの高解像度の画像を重ねるようにしています。

二枚の画像は2015年7月14日に、冥王星から28,800マイル(46,400キロ)と106,700マイル(171,700キロ)の地点から撮影しました。LEISAのデータも同じ日に、冥王星から28,000マイル(45,500キロ)の地点から、1.7マイル(2.7キロ)/ピクセルの解像度で撮影しました。

訳者注:

NASAの記事では、冥王星の他にはない地形だと記載されていますが、実は今回のニューホライズンズが、冥王星最接近で観測しているのは、ハートマークのある面だけです。

ニューホライズンズには、冥王星の軌道にのるためのエンジンや燃料を搭載していなので、冥王星の近傍を通過しただけなのです。

冥王星の裏側には、もっと奇妙な地形が広がっているかもしれません。

ちょうど、地球から見る月(表の面)の地形が、裏側では、かなり異なっているように。

冥王星の裏側は一体どうなっているのか?非常に興味をそそられます。

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