毎日新聞の不可解な記事 [冥王星：氷の山脈 富士山級、１億年前地殻活動か]

毎日新聞の記事名[冥王星：氷の山脈 富士山級、１億年前地殻活動か]
　2015年07月16日　10時58分（最終更新　07月16日　13時05分）
ですが、MSNとか配信されているようなので、ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。



でも、この記事に書いてあることは変なんです。
と言いますか、誤りだと思います。
　　　↓　　　　↓　　　　↓毎日新聞の記事では
冥王星にはクレーターがなかった。
地殻活動によって平らになったと考えられる。
と言っています。

それは間違いです。
冥王星にはクレーターはたくさんあり、それはこれまで公開されているいくつもの画像を見て頂ければ自明です。

この画像では右が冥王星で、左が衛星のカロンです。巨大なクレーターも見て取れます。

こちらはカロンの一部を拡大表示してみると、という画像です。

今回NASAの記事（この記事を取り上げたのだと思いますが）では、冥王星の地表のたった1%の部分写真であり、そこには山が映ってはいますが確かにクレーターは映っていません。
むしろこの一部にまでクレーターが映っているようでは地表全面がクレーターになってしまいます。
あのお月様にだってクレーターがない所はたくさんあります。

またNASAの長い記事の半分が、冥王星の衛星(月)のカロンについて書かれており、カロンの地表の亀裂の部分の記載にクレーターがないという記述があります。ここの記述は冥王星のことではありません。カロンのことです。

そんな訳で、毎日新聞の記事は、大新聞社には似つかわしくないNASAの記事の誤読か、誤訳をつかまされたことによるものと推定します。

---

スポンサーリンク

---

タグ：冥王星　NASA　ニューホライズンズ　毎日新聞　クレーター