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冥王星探査機「ニューホライズンズ」通信障害 原因と影響の最終報告全文和訳 [冥王星]

2015年7月8日。
7月4日に発生した冥王星探査機ニューホライズンズの通信異常についてNASAが最終報告を掲載しました。

不具合の原因や現状について記載されています。
NASAの発表した記事和訳はこちら
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NASA’s New Horizons on Track for Pluto Flyby
Science Operations to Resume for On Time Encounter

NASAの冥王星探索ニューホライズンズは冥王星に接近中
科学計測計画も元通りに再開

ニューホライズンズがセーフモードになった7月4日の障害からの復旧は計画通りに進んでいるので、7月7日から通常の科学データの計測に戻れるよう準備しています。

ミッションマネージャは7月6日のメディア向け電話会議の場で、メインコンピュータを再開させることを報告しました。
冥王星最接近に向けての一連の指令を、まさにニューホライズンズに送信したところで、計画通りに冥王星、冥王星の衛星、太陽風について科学的な計測を7月7日12:34(米国東部時間)に再開します。

週末のコンピュータのトラブルに対し迅速に対応できたので、冥王星への最接近となる7月14日の計測を含め、計画通りに進んでいます。

「トラブルに対処できて喜んでいる」と、ジム・グリーン(NASAの惑星科学担当ディレクター)は語り、「もうトラブル対処から科学計測に戻って、これからの事の準備に全力をあげるよ。」

7月4日にニューホライズンズがセーフモードになったトラブルについての原因は、機体制御の命令が集中するタイミングでメインコンピュータが過負荷となったことによると結論付けました。
コンピュータが科学計測データを圧縮処理していた最中に、一度に大きな負荷のかかる命令を受信しました。そうした場合はサーフモードに入るようにプログラムしてあったので、メインコンピュータはセーフモードに入り、バックアップコンピュータに切り替わりました。

この3日間の復旧作業の影響で、30の観測ができませんでした。
しかしそれは、7月4日から16日までの観測計画の全体の1%にも満たないものです。重要な観測には何の影響もありません。
また、これからの冥王星最接近までに同様なケースが発生することはなく、この種のトラブルが生じるリスクはありません。

「今回のトラブルは、我々が期待している歴史的な事業の中での"speed bump"なんだ。」と、アラン・スターン博士(サウスウエスト研究所のニューホライズンズ主席研究員)は言っています。「冥王星の表面を初めてハッキリ見た時は、きっとビックリするよ。約束するよ。」

メリーランド州のローレルにあるジョンズ·ホプキンス大学応用物理研究所はニューホライズンズンの設計・組立・操作・管理(制御)を担当しています。
サンアントニオに拠あるサウスウエスト研究所では、科学者たちのチームが観測データ収集や最接近について計画を立てています。
ニューホライズンズはアラバマ州ハンツビルにあるNASAのマーシャル宇宙飛行センターのフロンティアプログラムです。

Last Updated: July 8, 2015
Editor: Tricia Talbert

詳しい情報はこちら


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