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冥王星の実態は依然謎のまま。雪や氷の発見情報は間違い [ニュース]

2015年7月にNASAの無人探査機の冥王星への大接近が近づくにつれ今まで謎のままだった冥王星の実態について関心が高まっています。

関心の高さに比例して、ネット上には伝言ゲームのようにどこかの情報のコピペが変質して伝わったりもしています。
想像ですが、ネタ元は「冥王星に雪が存在する? - NASAが探査機の画像を公開」というネット情報記事で
この記事の中の
「画像に映る冥王星は明るい部分と暗い部分があり、このうち明るい部分は雪や氷で覆われた極冠である可能性があるという。」
ではないかと思われます。
しかも「雪や氷で覆われた」は全くの誤訳です。
これがネットで引用される中で「冥王星に雪や氷発見」みたいな話になってしまっています。
キャッチコピーは興味をそそるように書かれるものですが、度が過ぎると虚偽記載になってしまいます。

ではNASAはどんな情報を掲載したのでしょうか?

2015年4月29日付
NASA’s New Horizons Detects Surface Features, Possible Polar Cap on Pluto
というニュース掲載です。
http://pluto.jhuapl.edu/News-Center/News-Article.php?page=20150429
この記事中の
Scientists suggest this brightening in Pluto’s polar region might be caused by a “cap” of highly reflective snow on the surface. The “snow” in this case is likely to be frozen molecular nitrogen ice.

「明るい部分は雪や氷で覆われた極冠である可能性があるという。」
と訳されています。
でも、正しくは以下になると思います。
「冥王星の極の部分で輝いて見えるのは、表面に光の反射率の高いsnowが覆っていることもあるかもと科学者は言っている。この場合のsnowとは、窒素原子が凍ったようなものである。」
ここではsnowという単語を便宜的に使っていて、わざわざ窒素原子が凍ったようなものという定義まで続けて記載しています。
つまり日本語の「雪」の意味で使っていないですし、「雪や氷で覆われた」は完全な誤訳です。

2015年6月4日現在では、取得できている冥王星の画像はとても粗いものです。
6月半ばにはもう少し改善される予定です。
そして7月14日の最接近時の画像が数日後には公表されると思いますので世界中が期待しています。
NASAの最新情報はこちらをご覧ください。
  ↓  ↓  ↓
ニュー・ホライズンズのプロジェクト(英語のみ)

NASAの情報を速報!ニュー・ホライズンズ冥王星大接近 (日本語)


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